「アルバイトには有給がないって本当?」「有給っていつから使えるの?」
こんな疑問にお答えします。
結論として、アルバイトにも有給はありますし、使えます。入社半年後に付与されます。
自分がいま何日有給を使えるのか、はっきりと知っておきたいですよね?
この記事では、自分の有給日数の計算方法や、いつから使えるのか、期限はあるのか、といった、会社が教えてくれない基礎知識を解説します。
そもそも有給とは?
正式名称は「年次有給休暇(ネンジユウキュウキュウカ)」と言います。「いつもちゃんと働いてるから、給料もらいながら休んでね」という休みの制度で、法律で定められている権利です。
まだまだ日本の会社では「有給つかうの気まずい」みたいな風潮がありますが、従業員から申請すれば問題なく取れます。いちおう「忙しそうなときは避ける」など空気は読みつつ、ガンガン申請しましょう。
有給はいつから使える?
入社の半年後から使えます。注意点は、「出勤しなければならない日数のうちの8割以上出勤している」という条件があること。
例えば月に20日出勤する予定なら、毎月平均して16日以上出勤していればOK。普通に働いていれば余裕です。
有給取得の義務化って?
実は「年間で10日以上の有給がある人」に関しては、1年に5日以上有給を取らせないと会社に罰則があります。
具体的には違反した従業員1人につき、「社長に30万円以下の罰金」が科せられます。
5人違反したら150万円。けっこう大変ですね。
アルバイトに有給はない?

いえ、アルバイトにも有給はあります。
有給をもらう条件に雇用形態は関係ありません。正社員も、パートも、アルバイトも貰えます。貰える日数は勤務日数に応じて、この表の通り。
経過年数 | 週5勤務 | 週4勤務 | 週3勤務 | 週2勤務 | 週1勤務 |
---|---|---|---|---|---|
0.5年 | 10日 | 7日 | 5日 | 3日 | 1日 |
1.5年 | 11日 | 8日 | 6日 | 4日 | 2日 |
2.5年 | 12日 | 9日 | 6日 | 4日 | 2日 |
3.5年 | 14日 | 10日 | 8日 | 5日 | 2日 |
4.5年 | 16日 | 12日 | 9日 | 6日 | 3日 |
5.5年 | 18日 | 13日 | 10日 | 6日 | 3日 |
6.5年 | 20日 | 15日 | 11日 | 7日 | 3日 |
以降1年毎 | 20日 | 15日 | 11日 | 7日 | 3日 |
週1でもコンスタントに働いていればもらえるんですね。
アルバイトの有給の取り方
有給をもらえるのはわかりましたが、どうやって取れば良いのでしょうか?
申請を出す→OKが出る→休む
基本的にはこのパターンで、厳密にはOKが出るも何も有給を取る権利はあなたにあります。
申請の仕方は会社によりますので、上司に確認してみて下さい。「有給?使えるワケねーだろ」みたいなこと言われそうな職場だったら、念のため録音しておけば安心ですね。
でも、会社には時季変更権がある
会社側は、従業員があまりに無茶な状況で有給申請してきた場合に限って少しだけ抵抗できます。
「時季変更権」といって、「その日はこんな理由で物理的に厳しいから、この辺りの日程にしてくれない?」と有給の取得時期を変更してもらう権利です。
これには客観的に妥当な理由が必要で、例えば「忙しいから」ではムリです。
「お店の従業員が全員同じ日を指定してきて店が回らないから、誰か別の日にずらしてもらう」といったような「会社側に非がなくてマジでやばい状況」を想定した権利です。
でも…そのへんわかってない人が多いので、そういう会社にむかってあまり食い下がるとトラブルになりそうです。
最終的にどうにもならなければ、有給全部消化して辞めて、まともな職場に転職するのが良いかもしれませんね。
あと、有給には期限がある
有給は、使わなければ消えてしまいます。有効期間は付与後2年間です。
週3日働いている人を例にあげて解説します。
経過年数 | 0.5年 | 1.5年 | 2.5年 | 3.5年 |
---|---|---|---|---|
週3日勤務 | 5日付与 | 6日付与 | 6日付与 | 8日付与 |
0.5年目に5日付与されます。そこからさらに1年たった1.5年目には、さらに6日付与されます。
一切つかっていなければ、入社1.5年目には5日+6日で11日の有給を持っていることになります。
そのままずっと使わず2.5年目に突入すると、0.5年の5日が消えて、2.5年目の6日が付与されます。1.5年目の6日と合わせて12日になります。
こんな感じで使わなかったら消えちゃうので、積極的に使っていきましょう。
まとめ
有給は全労働者の権利で、アルバイトの人でも問題なく使えます。
いまどき「バイト?有給なんか使えねーよ」みたいなこと言ってる会社があれば辞めた方が身のためかもです。
即日バックレて、退職手続きをしつつ有給消化の交渉もこなしてくれる「退職代行」なんてサービスもありますので、どうしようもない会社なら利用するのも手。
そんな人は、こちらの記事も合わせてご覧下さい。

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